Google、高い使用上限を備えた無料AIコーディングアシスタントを発表

Google Gemini

  • Googleが個人向け無料版「Gemini Code Assist for individuals」を発表、月間18万回のコード補完を提供
  • GitHubと連携する「Gemini Code Assist for GitHub」も同時リリース、自動的にコードのバグをチェックし提案を行う
  • 無料版の使用上限はGitHub Copilotの90倍、コンテキストウィンドウも競合の4倍以上
  • 元GitHub Copilotチームリーダーのライアン・サルバ氏を採用し、開発者ツール分野でMicrosoftとの競争を強化

火曜日、GoogleはAIコード補完・支援ツール「Gemini Code Assist」の新しい無料の個人向けバージョンを「Gemini Code Assist for individuals」として発表した。同社はまた、コードレビュー「エージェント」として設計された「Gemini Code Assist for GitHub」も展開し、GitHubの中でコードのバグを自動的に検出し、提案を行う機能を提供する。

Gemini Code Assist for individualsの主要機能

個人向けCode Assistは、開発者がチャットウィンドウを使用して自然言語でGoogleのAIモデルと対話しながら、コードベースへのアクセスや編集を行うことを可能にする。GitHubの人気ツール「Copilot」と同様に、個人向けGemini Code Assistはバグの修正、コードセクションの補完、理解しにくいコードベースの部分の説明などを行うことができる。

GoogleのAIコーディングアシスタントは、同社のGemini 2.0 AIモデルのコーディングアプリケーション向けに微調整されたバリアントを使用している。個人向けGemini Code Assistは、プラグインを通じてVS CodeやJetBrainsなどの人気のあるコーディング環境と統合でき、多くの主要プログラミング言語に対応している。

使用上限とコンテキストウィンドウの優位性

注目すべき点として、個人向けCode Assistは月間18万回のコード補完を提供し、これは無料のGitHub Copilotプラン(月間2,000回のコード補完)の90倍の使用上限となる。また、個人向けCode Assistは1日240回のチャットリクエストも備えており、これは無料のGitHub Copilotプランが提供するリクエスト数の約5倍に相当する。

個人向けCode Assistを動かすモデルは128,000トークンのコンテキストウィンドウを持ち、Googleによれば競合製品の4倍以上の規模である。これにより、モデルは1つのプロンプトでより多くのコードを取り込むことができ、より複雑なコードベースについての推論が可能になる。

開発者は火曜日から個人向けGemini Code Assistの無料パブリックプレビューに登録できる。

GitHub連携とMicrosoftとの競争

Gemini Code Assist for GitHubについては、プルリクエストを自動的にスキャンしてバグを探し、追加で有用な推奨事項を提供する。

これら2つのツールは、GoogleがMicrosoftとその子会社GitHubとの開発者ツール分野での競争を強化する中で登場した。7ヶ月前、GoogleはGitHub Copilotチームを率いていたRyan Salva(ライアン・サルバ)氏を採用し、Google開発者ツールの指揮を任せている。

サルバ氏は、非常に高い使用上限を持つ無料AIコーディングアシスタントを提供することで、Googleはキャリア初期の開発者をCode Assistに誘導したいと考えていると述べた。サルバ氏は、これらの開発者の少なくとも一部がいつか企業向けCode Assistプランにアップグレードし、それがGoogleの収益源になると期待している。

Googleは約1年間、企業向けにGemini Code Assistを販売してきた。同社は12月、このAIコーディングアシスタントが近くGitLab、GitHub、Google Docsなどのサードパーティツールと統合される予定であると発表した。企業向けCode Assistプランでは、監査ログ、他のGoogle Cloudプロダクトとの統合、プライベートリポジトリのカスタマイズなどの機能が追加される。

引用元:TechCrunch
Google launches a free AI coding assistant with very high usage caps

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