米国、AIテーマの広告CMが続々登場、2025年スーパーボウルで存在感

Super Bowl

  • OpenAI、Google、Meta、Salesforceなど主要テック企業がAIをテーマにした広告を展開
  • OpenAIは初のスーパーボウル広告で、歴史的な発明とAIの進化を表現
  • GoogleのGeminiチャットボット広告は事実確認の誤りで一部修正を余儀なくされる
  • AIを皮肉った広告も登場し、テクノロジーへの多様な視点を反映

OpenAI:初のスーパーボウル広告でAIの可能性を表現

OpenAIは初めてのスーパーボウル広告でChatGPTの一般普及を目指した。この広告は同社の大規模マーケティングへの初進出となり、点描画スタイルのアニメーションを採用。白黒のドットで電球の発明、月面着陸、最初のメール送信など歴史的な出来事を表現し、生成AIの登場へと繋げている。メッセージは明確で、偉大な達成は一歩から始まるというものだ。広告への反応は賛否両論で、期待外れとする声がある一方で称賛する声もあった。

Google:Gemini広告、事実確認で混乱

Googleは数百万人のフットボールファンに向けてGeminiチャットボットを披露した。広告では、父親が夢のある職場面接の準備をしながら、娘の子育てと人生の教訓を教える様子を描いている。これは好評を博したが、11日前にYouTubeで公開された30秒広告では少々混乱が生じた。ウィスコンシンのチーズマートを舞台にした広告で、Google WorkspaceでのAI活用を示す内容だったが、Geminiチャットボットが提供した事実に誤りがあったとされ、編集を余儀なくされた。

Meta:スマートグラス宣伝にセレブリティ起用戦略

Metaは、Chris Hemsworth(クリス・ヘムズワース)氏、Chris Pratt(クリス・プラット)氏、Kris Jenner(クリス・ジェンナー)氏を起用し、Ray-Ban Metaスマートグラスを宣伝。Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)CEOによると、2024年にRay-Ban Metaグラスの販売台数は100万台を突破したという。

Salesforce:Agentforceの有用性を訴求

Salesforceのスーパーボウル広告では、「Interstellar」の俳優Matthew McConaughey(マシュー・マコノヒー)氏が登場。ヒースロー空港を慌ただしく移動する様子を通じて、自律型AIエージェントプラットフォーム「Agentforce」の有用性を訴求した。

GoDaddy:AIへの皮肉を込めた遊び心ある広告

ウェブホスティングプラットフォームのGoDaddyは、Game DayのスポットでAI製品「Airo」を展示した。このツールは、中小企業がプロ品質のロゴ、Webサイトのデザイン、ソーシャルメディアのプロモーションコンテンツを作成するのを支援するように設計されている。

このCMでは、俳優のWalton Goggins(ウォルトン・ゴギンズ)氏が、Airoを使って、ゴギンズゴーグルと名付けられた自身のゴーグルラインを宣伝するウェブサイトを作成している様子を実演した。この広告でゴギンズ氏は、俳優は役を演じるのが得意で、中小企業の経営者も簡単に同じことができると述べている。

Cirkul:AIへの皮肉を込めた遊び心ある広告

ウォーターボトルブランドのCirkulは、俳優Adam Devine(アダム・デヴァイン)氏を起用し、AIを軽妙に皮肉った。AIアシスタントがCirkulボトルの注文を誤解し、10万本を発注してしまうという内容だ。同社は試合視聴者向けに実際に10万本の無料配布を発表している。

2025年のスーパーボウルでは、大手テック企業に加え、フィンテック企業のRamp、フィラデルフィア・イーグルスのランニングバックSaquon Barkley(セイクオン・バークリー)氏が投資する新興企業も広告を出稿した。

引用元:TechCrunch
AI-driven ads take the field during 2025 Super Bowl

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