- Metaが韓国AIチップ企業FuriosaAIの買収交渉を進めていると報じられた。
- FuriosaAIは、エネルギー効率の高いAIアクセラレータを開発するスタートアップ。
- Metaは独自のAIチップ開発を進める一方、買収でAIインフラを強化する狙いがある。
- 交渉は初期段階であり、最終的な合意に至るかは不透明。
Meta、FuriosaAIの買収交渉中
Metaが韓国のAIチップ企業FuriosaAIの買収に向けた交渉を進めていると、複数の報道機関が伝えた。FuriosaAIは、SamsungとAMDの元従業員によって設立され、エネルギー効率の高いAIアクセラレータを開発するスタートアップで、韓国政府や半導体大手のSK Hynixなどから資金援助を受けている。Forbesの報道によれば、今月にも買収の意向を発表する可能性があるとしています。
FuriosaAIとは?
FuriosaAIは、AIモデルの推論に特化した高性能チップを開発する企業で、同社の技術は、Metaのカスタムチップ戦略と親和性が高いと考えられている。これまでにFuriosaAIは、MetaのLlama 2やLlama 3などのテキスト生成モデルを含む、AIモデルの実行と提供を高速化するチップを開発している。
Metaは近年、独自のAIチップ開発に注力しており、AIのトレーニングや推論の処理を最適化するための専用ハードウェアを導入している。しかし、競争が激化するAI分野において、外部企業の技術を取り入れることで、自社のAIインフラをさらに強化する狙いがあると考えられる。
Metaの買収交渉の行方
この買収交渉はまだ初期段階にあり、最終的な合意に至るかどうかは不透明である。FuriosaAIの技術がMetaのAI戦略にどのように組み込まれるかについては、今後の動向が注目される。
Metaの動きは、支配的なチップメーカーであるNvidiaへの依存を減らすものであり、効率的なAIアクセラレータチップを構築しようとするMetaの社内の試みを補完するものであると思われる。Metaは最近、AIの目標を推進するために今年最大650億ドルを費やす予定であると述べている。
出典
TechCrunch: Report: Meta in talks to acquire AI chip firm FuriosaAI