- 2025年のGoogle検索におけるAI革新を発表。検索機能がAIアシスタントに近い形へと進化する方針を明らかにした。
- DeepMindの「Project Astra」やGemini Deep Researchなど、複数のAIシステムを検索機能に統合する計画を示した。
- ChatGPTの台頭を受け、Googleは検索サービスの抜本的な変革を進めている。
Google検索におけるAI革新の新段階
Google CEOのSundar Pichai(スンダー・ピチャイ)氏は2025年2月4日の決算説明会で、Google検索がAIを中心とした「進化の旅」の途上にあると述べた。この変革は、数十億人のユーザーに情報を提供する方法において画期的な転換点となるものだ。
DeepMindのProject Astraが主導するAI統合
Pichai氏は、DeepMindの多機能AIシステム「Project Astra」を検索の未来像として示した。このシステムはリアルタイムでカメラやコンピュータ画面からの映像を処理し、ユーザーの質問に答えることが可能だ。GoogleはProject Astraを将来的にAR(拡張現実)スマートグラスのオペレーティングシステムにも活用する計画を持っている。
Gemini Deep Researchによる検索体験の刷新
また、数分かけて詳細な調査レポートを作成する「Gemini Deep Research」も、Google検索の利用方法を根本的に変える可能性がある。従来はユーザーが手動で行っていた検索作業を自動化し、より複雑な質問に対しても時間をかけて回答を提供する。
AIによる検索の課題と展望
しかし、この変革には課題も存在する。Googleが全検索ユーザーに提供したAI概要機能では、「石を食べる」や「ピザに接着剤を塗る」といった不正確で奇妙な回答が生成されるなどの問題が発生した。Google側もAI概要機能にはさらなる改善が必要だと認めている。
一方で、ChatGPTは週間数億人のユーザーを抱える主要なインターネットサービスへと成長し、Google検索の長期的なビジネスに対する脅威となっている。これに対抗するため、GoogleはGeminiによるチャットボットの開発だけでなく、検索機能へのAI機能の直接統合を進めている。
引用元:TechCrunch
Google wants Search to be more like an AI assistant in 2025