OpenAI、削除されたOperatorデータを最大90日間保存する可能性あり

OpenAI ChatGPT

  • OpenAIのAIエージェントツール「Operator」で、ユーザーが手動削除しても最大90日間データを保持する可能性がある。
  • ChatGPTの削除データ保持期間は30日間と比較して、Operatorは60日長い保持期間を設定。
  • 悪用防止のため、データを一定期間保持し、不正利用の監視と製品の安全性確保を目指す。
  • 月額200ドル(約3万円)のChatGPT Proプラン加入者向けに研究プレビュー版をリリース。

Operatorのデータ保持ポリシー

OpenAIは、AIエージェントツール「Operator」の顧客チャットと関連スクリーンショットを、ユーザーが手動で削除した後も最大90日間保存する可能性があると発表した。これは同社の既存のChatGPTのデータ削除ポリシーと類似しているが、ChatGPTの保持期間が30日間であるのに対し、Operatorは60日間長い保持期間を設定している。

OpenAIは、Operatorのデータ保持ポリシーは悪用を防止するために設計されたと説明している。同社の報道担当者は「エージェントは比較的新しい技術であるため、チームが潜在的な悪用の経路をより良く理解し、レビューする時間を確保したい」と述べた。「この保持期間により、不正監視を強化し、製品の安全性を確保しつつ、ユーザーにデータ管理の権限を与えることができる」と付け加えている。

Operatorの機能と特徴

OpenAIは1月23日にOperatorを発表し、月額200ドル(約3万円)のChatGPT Proプラン加入者向けに研究プレビュー版をリリースした。Operatorは、組み込みブラウザを備えた汎用AIエージェントで、ウェブサイト上で独立して特定のアクションを実行できる。旅行の宿泊予約、レストランの予約、オンラインショッピングなどのタスクを自動化できるとOpenAIは主張している。ショッピング、デリバリー、飲食、旅行など、複数のタスクカテゴリーからユーザーは選択できる。

スクリーンショットの取り扱いと懸念点

Operatorは、アプリ内でのアクション方法を理解するため、組み込みブラウザのスクリーンショットを取得する。ただし、パスワード入力が必要な「乗っ取りモード」ではスクリーンショットは撮影されない。一方で、一部のユーザーは、最大3か月間保持される可能性のあるオンライン活動のスクリーンショットを企業に提供することに警戒感を示す可能性がある。OpenAIは、ChatGPTと同様に、Operatorのデータは不正調査や法的問題への対応のため、「限られた数の認証済みOpenAIスタッフ」と「信頼できるサービスプロバイダー」によってアクセスされる可能性があると注記している。

引用元:TechCrunch
OpenAI says it may store deleted Operator data for up to 90 days

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