- Perplexityが企業・開発者向けAI検索API「Sonar」を発表。基本版と上位版「Sonar Pro」の2プランを提供開始。
- Zoomなどが既にSonarを導入。ビデオ会議プラットフォーム上でリアルタイムのAIアシスタントとして活用。
- 価格は基本版が1,000回の検索あたり5ドル。市場で最も安価なAI検索APIを目指す。
- 最新の資金調達で90億ドル(約1兆3,500億円)の企業価値を達成。
Perplexity、Sonar APIの発表
Perplexityは1月21日、企業や開発者が同社の生成AI検索ツールを自社アプリケーションに組み込むことを可能にするAPI「Sonar」を発表した。同社はブログ投稿で「現在の生成AI機能の多くは学習データのみに基づいて回答を生成しており、これが機能を制限している。事実性と信頼性を最適化するには、APIがインターネットにリアルタイムで接続され、信頼できる情報源に基づいた回答を提供する必要がある」と説明している。
Introducing Sonar: Perplexity’s API.
Sonar is the most affordable search API product on the market. Use it to build generative search, powered by real-time information and citations, into your apps. We’re also offering a Pro version with deeper functionality. pic.twitter.com/CWpVUUKYtW
— Perplexity (@perplexity_ai) January 21, 2025
2つのプラン展開とZoomでの活用事例
Perplexityは当初、開発者向けに2つのプランを提供する。より安価で高速な基本版の「Sonar」と、複雑な質問に対応可能な上位版「Sonar Pro」だ。Sonar APIは企業や開発者がAI検索エンジンの情報源をカスタマイズすることも可能にする。Zoomを含む複数の企業が既にSonarを導入しており、Zoomではビデオ会議プラットフォーム用のAIアシスタントとして活用している。Sonarにより、ユーザーはビデオチャットウィンドウを離れることなく、ウェブ検索に基づいたリアルタイムの回答を得ることができる。
価格設定と性能比較
基本版のSonarは軽量モデルを使用し、1,000回の検索あたり5ドル(約750円)、入力75万語(約100万トークン)あたり1ドル(約150円)、出力75万語あたり1ドル(約150円)の定額料金を設定している。上位版のSonar Proは、より詳細な回答が可能で、基本版の2倍の引用を提供する。価格は1,000回の検索あたり5ドル、入力75万語あたり3ドル(約450円)、出力75万語あたり15ドル(約2,250円)となっている。Perplexityによれば、Sonar ProはAIチャットボットの回答の事実性を測定するSimpleQAベンチマークにおいて、Google、OpenAI、Anthropicの主要モデルを上回る性能を示したとされる。
Perplexityの資金調達と今後の展望
Perplexityは12月、Institutional Venture Partnersが主導する5億ドル(約750億円)の資金調達を完了し、企業価値は90億ドル(約1兆3,500億円)に達した。Sonarの提供により、同社のAI検索エンジンはアプリやウェブサイト以外の場所でも利用可能となり、新たな収益源となることが期待されている。
引用元:TechCrunch
Perplexity launches Sonar, an API for AI search