- AI搭載のデジタルコンパニオンペンダントを開発するFriend社、出荷を第3四半期に延期。
- 当初計画の第1四半期出荷を断念、設計の最終調整が必要と説明。
- Friend.comでのAIチャットボット実験を終了、ハードウェア開発に注力へ。
- AIコンパニオンの心理的影響について懸念の声も。
Frend、AIペンダント出荷延期
99ドルのAI搭載ネックレスを開発するスタートアップFriend社が、第1四半期に予定していた初回出荷を第3四半期に延期することを発表した。共同創業者兼CEOのアヴィ・シフマン(Avi Schiffmann)氏は顧客向けメールで、「設計が95%完了するまで製造を開始できない」と説明し、「2月末にプロトタイプが完成した後、最終作業期間に入る」との見通しを示した。
An email I sent out to all Friend preorder customers: pic.twitter.com/wUPR0OhpI4
— Avi (@AviSchiffmann) January 20, 2025
Frendの現状と開発方針の転換
8人のエンジニアリングスタッフを抱え、Perplexity CEOのアラビンド・スリニバス(Aravind Srinivas)氏らから850万ドルの資金を調達したFriend社は、ドメイン名Friend.comの取得に180万ドルを投じたことで注目を集めた。同社は昨秋、「実験」として同ドメインでAIキャラクターとの会話プラットフォームを公開した。
しかし、TechRadarのエリック・シュワルツ(Eric Schwartz)氏は、Friend社のチャットボットが不可解にも強盗被害や解雇などのトラウマ的な話題で会話を始めることを指摘。実際に本紙が月曜日にFriend.comを訪れた際も、「ドナルド」という名のチャットボットが「過去の亡霊」に悩まされていると語る場面があった。
AIコンパニオンを巡る議論
AIコンパニオンは現在、議論の的となっている。Googleが出資するチャットボットプラットフォームのCharacter.AIは、子どもたちに心理的危害を与えたとする2件の訴訟を抱えている。専門家からは、AIコンパニオンが人間関係を人工的な関係で代替することで孤立を深める可能性や、精神的健康状態を悪化させる有害なコンテンツを生成する可能性について懸念が示されている。
引用元:TechCrunch
Friend delays shipments of its AI companion pendant