GeminiがAI画像モデル「Nano Banana」でApp Store首位、ChatGPTを抜き45%増を記録

GoogleのGeminiがNano Banana画像編集モデル搭載で9月ダウンロード数45%増を達成
9月12日にApp Store首位獲得、OpenAIのChatGPTを2位に押し下げ
9月半月で1,260万ダウンロード、全世界108カ国でiPhoneアプリTop5入り
iOS収益が8月に160万ドル(約2.4億円)、1月比1,291%増の急激な成長

Nano BananaモデルでGeminiモバイル普及が急加速

Geminiのモバイル普及は、8月にNano Banana画像エディターモデルがローンチされて以来、急上昇している。このモデルは特に、複雑な編集をより簡単に実行し、リアルな画像を作成できるようになったと述べるユーザーから好評を得ている。アプリインテリジェンス企業Appfiguresが提供した新しいデータによると、アプリは世界のアプリストアチャートの頂点に登り詰め、9月これまでのところ月対月でダウンロード数が45%増加している。

月がまだ半分しか過ぎていないにも関わらず、Geminiのアプリは9月にすでに1,260万ダウンロードを獲得し、8月の870万から増加している。

App Store史上最高位の首位獲得を実現

今月以前、Geminiは2025年1月28日に米国App Storeで3位と最高順位を記録していた。Nano Bananaのリリース直後、Geminiは9月8日に米国App Storeで2位に到達した。その後9月12日に1位アプリとなり、OpenAIのChatGPTを2位に押し下げた後、その位置を維持している。現在、App StoreのTop10内に他の専用AIアプリは存在しない。

Appfiguresのデータによると、Geminiは世界108カ国でiPhoneアプリ全体のTop5の一つにもなった。

Google PlayでもChatGPTに迫る急上昇を記録

Google Playでは、Geminiは9月8日の米国全体アプリ26位から月曜日時点で2位アプリに跳躍した。しかし、AndroidがGoogleの自社プラットフォームであるにも関わらず、執筆時点ではChatGPTが首位を維持している。

Josh Woodward副社長が成長指標を公開

Googleは、より多くの主流ユーザーが新しい画像編集機能を試すようになったため、Geminiの成長を喧伝している。例えば、Google GeminiおよびGoogle Labs副社長のJosh Woodward(ジョシュ・ウッドワード)氏は9月8日にXで、Nano Bananaモデルのローンチ以来、アプリが2,300万人の初回ユーザーを獲得し、それらのユーザーが5億枚を超える画像を共有したと投稿した。

iOS収益が1月比1,291%増の驚異的成長

アプリの急激な成長は消費者支出の増加も牽引している。Geminiが今年iOSデバイスで生成した630万ドル(約9.45億円)のうち、160万ドル(約2.4億円)が8月からのもので、その多くがNano Bananaモデルリリース後に発生した。これはAppfiguresの推定によると、1月の11万5,000ドル(約1,725万円)から1,291%増となっている。

アプリは9月においても少なくとも8月の数字に匹敵するか、それを上回る軌道にある。Geminiは今月これまでに79万2,000ドル(約1.19億円)を獲得しており、これは8月の合計のおよそ半分に相当する。