- OpenAIのChatGPTが週間アクティブユーザー7億人到達予定と発表、3月末の5億人から大幅増加
- Nick Turley VP兼ChatGPTアプリ責任者が前年比4倍成長を報告、GPT-4搭載画像生成機能が成長を牽引
- ビジネス有料ユーザーが6月の300万人から500万人に拡大、Brad Lightcap COOが成長を確認
- Sensor Tower調査で月平均12日以上利用、Google・Xに次ぐ利用頻度で1日平均16分の利用時間を記録
ChatGPTが週間アクティブユーザー7億人到達へ
消費者向けアプリとしてのChatGPTの印象的な成長が続いており、同社によると、チャットボットは今週中に週間アクティブユーザー7億人を達成する軌道に乗っている。
OpenAIの副社長兼ChatGPTアプリ責任者であるNick Turley(ニック・ターリー)氏は、Xへの投稿で、アプリが3月末時点で週間アクティブユーザー5億人に到達していたと述べた。また、アプリは昨年から4倍成長したとも述べた。
「毎日、人々とチームが学習し、創造し、より困難な問題を解決している。大きな週が控えている。ChatGPTをより有用にし、誰もがAIから恩恵を受けられるという我々の使命を果たしてくれるチームに感謝している」と彼は投稿した。
GPT-4搭載画像生成機能が成長を牽引
OpenAIが3月にGPT-4モデルを搭載したアップグレード版画像生成機能を開始した後、アプリの人気が高まった。4月初旬、同社の最高執行責任者(COO)であるBrad Lightcap(ブラッド・ライトキャップ)氏は、開始からわずか数日で1億3,000万人以上のユーザーが7億枚以上の画像を作成したと述べた。
ビジネス有料ユーザーの急速な拡大
同社は加入者の増加も確認している。先週、Lightcap氏はChatGPTが6月の300万人から500万人の有料ビジネスユーザーを抱えていると述べた。
市場調査が示す高い利用頻度と継続性
最近のレポートで、市場調査会社のSensor Towerは、ユーザーがChatGPTを月平均12日以上使用しており、これはGoogleとXに次ぐものだと指摘した。レポートはまた、2025年上半期にユーザーがアプリで1日平均16分を費やしたと述べた。
消費者向けAIアプリ市場でのリーダーシップ確立
ChatGPTの週間アクティブユーザー7億人達成は、消費者向けAIアプリケーション市場でのOpenAIの圧倒的な地位を示している。3月末の5億人から7億人への成長は、わずか4か月で40%の増加を意味し、AI技術の大衆化が加速していることを示している。
特に注目すべきは、前年比4倍という驚異的な成長率だ。これは、ChatGPTが単なる技術デモンストレーションから、日常的に使用される実用的なツールへと進化したことを物語っている。
画像生成機能の戦略的成功
3月に導入されたGPT-4搭載の画像生成機能は、ユーザー成長の重要な触媒となった。開始数日で1億3,000万人のユーザーが7億枚の画像を作成したという数字は、テキスト生成を超えた多様な機能がユーザーエンゲージメントを大幅に向上させることを実証している。
この機能追加により、ChatGPTはMidjourney、DALL-E、Stable Diffusionなどの専門的な画像生成ツールとの直接競争においても優位性を確立した。統合されたプラットフォームでテキストと画像の両方を生成できることは、ユーザー体験の向上と利用頻度の増加に直結している。
企業市場での急成長と収益化加速
ビジネス有料ユーザーが6月の300万人から500万人への増加は、ChatGPTの企業市場での浸透を示している。これは個人利用者の成長だけでなく、組織レベルでのAI導入が加速していることを意味する。
Sensor Towerの調査が示す月平均12日以上、1日平均16分という利用パターンは、ChatGPTが単発的な利用ではなく、継続的で習慣的なツールとして定着していることを示している。GoogleとXに次ぐ利用頻度は、ChatGPTがソーシャルメディアや検索エンジンと同等の日常的インフラとして認識されていることを示している。
今後、OpenAIはこの成長モメンタムを維持しながら、競合他社(Anthropic、Google、Microsoft等)との差別化をどう図るかが重要な課題となるだろう。
引用元: TechCrunch
OpenAI says ChatGPT is on track to reach 700M weekly users