- ChatGPT購読者が利用可能なツールのドロップダウンリストに新機能「Study Together」が出現
- 従来の回答提供から質問を多く投げかけるモードに転換、GoogleのLearnLMへの対抗策
- 複数のユーザーが参加可能なスタディグループモードの可能性も示唆
- 教育分野でのChatGPT活用における「良い使い方」と「カンニング」の問題を解決する狙い
ChatGPT購読者に新機能「Study Together」が登場
一部のChatGPT購読者が、利用可能なツールのドロップダウンリストに「Study Together」と呼ばれる新機能が表示されていると報告している。
このモードは、チャットボットがより優れた教育ツールになるための方法のようだ。プロンプトに対する答えを提供するのではなく、より多くの質問を投げかけ、人間に答えを求めるという。これはOpenAIのGoogle LearnLMへの回答と言えるだろう。また、複数の人間がスタディグループモードでチャットに参加できるモードがあるかどうかを疑問視する声もある。
OpenAIはコメント要請に応じなかったが、参考までに、ChatGPT自身は「OpenAIはStudy Togetherがすべてのユーザーに利用可能になる時期や可能性、またはChatGPT Plusが必要かどうかについて正式に発表していない」と述べた。
教育分野でのChatGPT活用の現状と課題
この機能が興味深いのは、ChatGPTが教育分野において有益な方法と必ずしも有益でない方法の両方で急速に主流となっているからだ。教師は授業計画などに使用しており、学生はチューターのように使用することもできる。あるいは、論文を代わりに書かせるために使用することもできる。ChatGPTが高等教育を「殺している」可能性があるという指摘もある。
この機能は、ChatGPTが良い使い方を促進し、「カンニング」を阻止する方法かもしれない。
GoogleのLearnLMへの対抗策としての位置づけ
Study Together機能は、GoogleのLearnLMに対するOpenAIの回答として位置づけられる。従来のChatGPTが即座に回答を提供していたのに対し、この新機能では学習者により多くの質問を投げかけ、思考プロセスを促進する対話型の学習体験を提供する。
これにより、学生は単に答えを得るのではなく、自分で考える力を養うことができる。教育専門家は、この種の対話型学習が学習効果を高め、深い理解につながると指摘している。
スタディグループ機能の可能性
複数のユーザーが同時に参加できるスタディグループモードの可能性も示唆されている。これが実現すれば、遠隔地の学生同士が共同で学習活動を行ったり、教師が複数の学生を同時に指導したりすることが可能になる。
このような機能は、特にオンライン教育やハイブリッド学習環境において大きな価値を持つ可能性がある。新型コロナウイルスの影響でオンライン学習が普及した現在、このような協調学習機能の需要は高まっている。
教育技術の未来への影響
Study Together機能の導入は、AI技術が教育分野でより建設的な役割を果たす方向への重要な一歩を示している。単なる回答提供ツールから、学習プロセスを支援するパートナーへの転換は、教育技術の新しい可能性を開く。
ただし、この機能の詳細な仕様や正式な発表時期については、OpenAIからの公式発表が待たれる状況だ。教育関係者や学生からの反応次第で、今後の開発方向性も決まってくると予想される。
ChatGPT has the Study Together in some accounts. What is it for? pic.twitter.com/wOcPlsxtBY
— Liem Do (@liemdo_) July 7, 2025
引用元:TechCrunch
ChatGPT is testing a mysterious new feature called ‘study together’