- xAIが総額100億ドルを負債と株式の組み合わせで調達
- 負債は50億ドル、別途戦略的株式で50億ドル調達
- 資金はAIプラットフォーム「Grok」や大規模データセンター建設に使用
- 累計調達額は約170億ドルに達した
Morgan Stanleyが調達を発表
Elon Musk氏(イーロン・マスク)が設立したAI企業、xAIが、Morgan Stanleyの発表により100億ドルの資金調達を実施したことが明らかになった。調達は、50億ドルの負債と、戦略的な株式取引による50億ドルで構成されている。
Morgan Stanley is pleased to announce the successful completion of a $5 billion financing of Secured Notes and Term Loans for @xAI, a leading innovator in artificial intelligence technology. This transaction, which was oversubscribed and included prominent global debt investors,… pic.twitter.com/0QM5jruviN
— Morgan Stanley (@MorganStanley) June 30, 2025
調達手段と資本コストの最適化
Morgan Stanleyによれば、負債と株式を組み合わせたことで、資本コストを削減しつつ、より多くの資金源へのアクセスが可能になったという。得られた資金は、xAIのAI技術開発、世界最大級のデータセンター構築、そして同社の主力プラットフォームである「Grok」の強化に活用される。
2024年12月の60億ドル調達に続く
今回の資金調達は、2024年12月に実施された60億ドルの資金調達に続くものである。当時はAndreessen Horowitz、Blackrock、Fidelity、Lightspeed、MGX、Morgan Stanley、OIA、QIA、Sequoia Capital、Valor Equity Partners、Vy Capital、Nvidia、AMD、Kingdom Holdingsなどが参加していた。
累計調達額は170億ドルに到達
今回の100億ドルを含め、xAIがこれまでに調達した資本は約170億ドル(約2兆7200億円)に達した。AI業界で競合するOpenAIやAnthropicなどと肩を並べる存在として、今後の展開が注目される。