YouTube、AI Overviews類似の検索結果カルーセル機能を追加

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  • YouTubeがAI搭載の検索結果カルーセル機能を米国のPremiumユーザー向けに展開開始
  • Google AI Overviewsに類似した機能で、ショッピングや場所に関する検索で動画提案とAI生成の説明を表示
  • 会話型AI機能も非Premiumユーザーに拡大、動画の要約やコンテンツ推薦が可能
  • クリエイターにとってはエンゲージメント減少の懸念、Google AI Overviewsと同様の課題

YouTubeが新たなAI検索機能を発表

YouTubeは木曜日、ユーザーがコンテンツや情報をより簡単に見つけられるよう支援する新しいAI搭載機能を展開すると発表した。同プラットフォームは、GoogleのAI Overviewsに類似したAI搭載検索結果カルーセルを開始し、より多くのユーザーとの会話型AIもテストしている。

米国Premiumユーザー限定の検索結果カルーセル

米国のYouTube Premiumユーザーのみが利用可能な新しいAI搭載検索結果カルーセルは、動画を提案し、ユーザーが求めているものをより迅速に見つけられるよう支援するための簡潔なAI生成トピック説明を表示する。YouTubeによると、AI搭載検索結果カルーセルは、ショッピング、場所、または特定の場所での活動に関連する検索で表示される。

例えば、「ハワイの最高のビーチ」のような検索を行うと、最高のシュノーケリングスポットや火山ビーチを紹介する動画のクリップを強調表示するAI生成カルーセルが表示され、説明文と共に休暇計画に役立つ追加動画も提供される。

Google AI Overviewsとの類似点

この新機能は、Google検索結果ページの上部でAI生成の検索結果要約を提供するツールであるGoogleのAI Overviewsと非常に似ている。AI搭載検索結果カルーセルはユーザーの発見を容易にする一方で、プラットフォームでの収益を得るためにエンゲージメントに依存するクリエイターにとっては歓迎されない変化となる可能性がある。

クリエイターへの影響とトラフィック減少の懸念

例えば、人々がAI搭載検索結果カルーセルから直接必要な情報を得られる場合、動画をクリックしない可能性がある。AI搭載検索結果カルーセルの開始は、GoogleのAI Overviewsおよびその他のAI搭載ツールがニュース出版社のトラフィックを壊滅的に減少させているとするWall Street Journalの報告から2週間後に行われた。

YouTubeクリエイターは、Google検索のAI Overviewsがニュースサイトへのリファラルを減少させたのと同様に、新しいカルーセル機能が動画とのエンゲージメントを減少させる可能性があることを懸念している。

会話型AI機能の拡大展開

YouTubeの会話型AIツールについて、Google傘下のプラットフォームは、一部の非Premiumユーザーにも利用可能にすると発表した。2023年後半に初めて開始されたこの会話型ツールは、AIを使用してユーザーがより多くの情報、コンテンツ推薦、動画の要約を得られるよう支援する。学術動画の主要概念について自分自身をクイズするためにも使用できる。

会話型AIの機能詳細

開始時にYouTubeが説明したところによると、このツールの応答は、YouTubeとウェブからの情報を活用する大規模言語モデルによって生成される。応答は、視聴者が視聴しているコンテンツにより深く掘り下げられるよう設計されている。

例えば、ローラースケートダンスのチュートリアルを視聴している場合、会話型AIツールは「動画を要約」または「関連コンテンツを推薦」するかどうかを尋ねる。「この動画の曲は何?」のような独自の質問もでき、ツールは曲のタイトル、アーティスト、ジャンルなどの詳細を提供する。

引用元: TechCrunch
YouTube adds an AI Overviews-like search results carousel

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