OpenAI、Jony Ive買収案件のプロモーション動画を裁判所命令により削除

OpenAI ChatGPT

  • OpenAIがSam AltmanとJony Iveの65億ドル買収案件を宣伝する動画をウェブサイトとYouTubeから削除
  • 商標権侵害でiyO社からの訴訟により裁判所が差し止め命令を発行
  • 買収案件自体は継続中で解消されていないとBloombergが報道
  • iyO社はAlphabet Xから生まれたAIイヤホン開発企業

OpenAI、Sam AltmanとJony Iveの買収プロモーション動画を削除

OpenAIは、CEOのSam Altman(サム・アルトマン)氏と伝説的なAppleデザイナーのJony Ive(ジョニー・アイブ)氏の友好関係を宣伝する大きな話題となった動画(さらに付随的に、IveとAltmanのデバイススタートアップ「io」を65億ドル(約9,500億円)で買収するOpenAIの案件)を、同社のウェブサイトとYouTubeページから削除した。

これは買収に問題があることや、IveがOpenAIでデザイン業務を主導する計画に何らかの問題があることを示唆しているのだろうか。BloombergのMark Gurman(マーク・ガーマン)氏によると、必ずしもそうではないという。同氏は「案件は順調に進んでおり、解消やそのような事態には陥っていない」と報じている。代わりに、裁判官が「io」という名称に対して差し止め命令を発行し、同社にそれを使用したすべての資料の削除を強制したと述べた。

OpenAIによる裁判所命令の確認と買収案件への影響否定

OpenAIはその後、これが事実であることを確認し、以前の発表ページを「この商標『io』の使用に関するiyOからの商標苦情に続く裁判所命令により、このページは一時的にダウンしている。我々はこの苦情に同意せず、選択肢を検討中だ」という声明で更新した。

同社は、これが「io」との案件に影響を与えることはないと述べた。

Alphabet X発のiyO社による商標権訴訟の背景

問題となっているiyO社は、Alphabet Xの「ムーンショット・ファクトリー」から生まれた企業であり、最初に発表した製品は生成AI搭載イヤホンのセットだ。Bloomberg Lawの以前の報道では、iyO社がOpenAIに対して商標権訴訟を起こしており、裁判官はOpenAIのプロモーション動画がすでに消費者の混乱を生み出している可能性があるという同社の主張に前向きな姿勢を示していると指摘されていた。

X(旧Twitter)では動画視聴が継続可能

少なくとも現在のところ、この動画はX上では視聴可能な状態が続いている。

引用元: TechCrunch
OpenAI pulls promotional materials around Jony Ive deal due to court order

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