- MetaがMeta AIに動画編集機能を追加、プリセットAIプロンプトで衣装、場所、スタイルの変更が可能
- Meta AIアプリ、Meta.aiウェブサイト、Editsアプリで米国内にて展開開始
- 現在50種類のプリセットで10秒動画を編集、ヴィンテージコミック風や雨の日照明変更など多様な効果
- GoogleやCaptionsなどの競合他社に対抗、Movie Gen AIモデルからインスピレーションを得た機能
Meta AI動画編集機能の本格展開
Metaは水曜日に、ユーザーがプリセットAIプロンプトを使用して衣装、場所、スタイルの変更を行い、短時間動画を編集できる動画編集機能をMeta AIに追加すると発表した。これらの新機能により、同社はアプリに生成AI動画ツールを着実に追加しているGoogleなどの競合他社、そしてCaptionsのような他のAI搭載編集プラットフォームに対抗している。
同社は米国内でMeta AIアプリ、Meta.aiウェブサイト、そしてCapCutの競合であるEditsに編集ツールを展開している。同社によると、これらの機能はMovie Gen AIモデルからインスピレーションを得たものだが、編集ツールの動力源としてこれらのモデルを使用しているかどうかは明確ではない。
50種類のプリセットによる10秒動画編集
現在のところ、ユーザーは10秒動画を編集するために50種類のプリセットを使用する必要がある。Metaによると、これらのプリセットはクリエイターからのフィードバックを収集して作成されており、Editsアプリに簡単に組み込めるようになっている。
プリセットは動画に「ヴィンテージコミックブックスタイル」を適用したり、動画クリップの照明を雨の日に変更したり、被写体の服装を宇宙服に変更したりできる。これらはいくつかの例に過ぎない。編集された動画は、EditsやMeta AIアプリから直接FacebookやInstagramに共有することが可能だ。
今後のカスタマイゼーション拡充計画
Metaは今年後半により多くのカスタマイゼーションオプションを追加する予定だと述べている。
「私たちはこれを、誰もが創造的に実験し、友人、家族、フォロワーと共有するための楽しく興味深い動画を作成できるように構築した」と同社はブログ投稿で述べている。「お気に入りの家族の思い出を再想像する場合でも、観客を楽しませる新しい方法を見つける場合でも、私たちの動画編集(ツール)が役立つ。」
Meta AIの既存機能との統合
Meta AIは既にプラットフォーム全体で画像生成機能を備えている。この動画編集機能により、Metaはクリエイターがサードパーティアプリではなく自社のツールをより多く使用することを望んでいるようだ。
競合他社との差別化戦略
この動きは、生成AI動画編集市場での競争激化を反映している。Googleは継続的に自社アプリに生成AI動画ツールを追加しており、Captionsのような専門的なAI編集プラットフォームも存在する中で、Metaは自社エコシステム内でのクリエイター囲い込みを狙っている。
プリセット機能の詳細と活用例
現在利用可能な50種類のプリセットには、視覚効果の大幅な変更が含まれている。ヴィンテージコミックブックスタイルでは、動画に漫画のような視覚効果が適用される。照明変更機能では、晴天の動画を雨の日の雰囲気に変更することが可能だ。衣装変更機能では、被写体の服装を宇宙服などの特殊な衣装に瞬時に変更できる。
Movie Gen AIモデルとの関連性
Metaは今回の機能がMovie Gen AIモデルからインスピレーションを得たものだと説明しているが、実際にこれらのモデルが編集ツールを直接動作させているかどうかについては明言を避けている。これは、同社の技術戦略や計算リソースの配分に関する慎重な判断を反映している可能性がある。
引用元:TechCrunch
Meta AI gains video editing capabilities