- Metaが100億ドル(約1兆5,000億円)超の投資でScale AIとの協議を進行中
- Facebookの親会社による史上最大の外部AI投資案件となる可能性
- Scale AIは昨年8億7,000万ドル(約1,305億円)の売上を記録
- Defense LlamaをMeta Llama 3ベースで軍事用途向けに開発
Meta、Scale AIへの巨額投資でAIデータラベリング強化へ
Bloombergによると、Metaは Scale AIへの数十億ドル規模の投資について協議を行っている。実際、この取引の価値は100億ドル(約1兆5,000億円)を超える可能性が報告されており、Facebookの親会社による史上最大の外部AI投資であり、民間企業への資金調達イベントとしても史上最大級の案件の一つとなる。
Scale AI(上記画像のCEOはAlexandr Wang(アレクサンダー・ワン)氏)は、MicrosoftやOpenAIなどの企業にデータラベリングサービスを提供し、AIモデルの訓練を支援している。このラベリング作業の多くは契約業者によって行われており、実際、米国労働省は最近、同社が従業員を誤分類し、低賃金で雇用していたかどうかの調査を取り下げた。
Scale AI、2024年に20億ドル(約3,000億円)の売上目標
Bloombergによると、同社は昨年8億7,000万ドル(約1,305億円)の売上を記録し、今年は20億ドル(約3,000億円)の売上を見込んでいる。
Metaは既にScale AIの10億ドル(約1,500億円)規模のシリーズFラウンドの投資家であり、このラウンドでは同社の企業価値を138億ドル(約2兆700億円)と評価していた。Scale AIはまた、Meta のLlama 3を基盤として軍事用途向けに設計された大規模言語モデルDefense Llamaも構築している。
Alexandr Wang(アレクサンダー・ワン)氏率いるScale AIの事業展開
Scale AIのCEOであるAlexandr Wang(アレクサンダー・ワン)氏が率いる同社は、AI訓練に不可欠なデータラベリング分野で急成長を遂げている。同社のサービスは、機械学習モデルの精度向上に重要な役割を果たしており、MicrosoftやOpenAIといった大手テック企業から高い需要を獲得している。
民間企業史上最大級の資金調達イベントへ
今回の投資が実現すれば、民間企業への資金調達イベントとして史上最大級の規模となる。これは、AI分野における競争が激化する中で、Metaが戦略的パートナーシップを通じてAI能力の強化を図る姿勢を示している。
Defense Llamaの開発に見られるように、Scale AIとMetaの協力関係は既に具体的な成果を生み出しており、今回の巨額投資により両社の連携がさらに深化することが予想される。
引用元:TechCrunch
Meta reportedly in talks to invest billions of dollars in Scale AI