- Metaがカンザス州とテキサス州で合計650MWの太陽光発電プロジェクトをAESと契約
- AI事業拡大に伴うデータセンター電力需要増加に対応、再生可能エネルギーポートフォリオは12GW超
- 今年4回目の太陽光発電契約、全てテキサス州でのプロジェクト
- テキサス州が2023年・2024年の全米太陽光発電容量設置で首位を維持
AESとの650MW太陽光発電契約の詳細
Metaは木曜日、カンザス州とテキサス州でのプロジェクトで合計650メガワットの大型太陽光発電契約を締結した。米国の公益事業・発電会社であるAESが現在これらの太陽光専用プロジェクトを開発中で、テキサス州で400メガワット、カンザス州で250メガワットが展開される予定だと同社がTechCrunchに語った。
Metaは成長するAI事業をサポートするために拡大しているデータセンターの電力供給のためにこの契約を締結したと述べている。同社は既に再生可能エネルギーポートフォリオで12ギガワット以上の容量を保有している。
15-20年の長期契約で安定電力供給を確保
AESは通常、商業運転開始の2-3年前に新しい電力購入契約を締結し、このような契約の平均期間は15-20年だと広報担当者のKatie Lau(ケイティ・ラウ)氏が述べた。これにより、Meta側は長期的な電力コスト予測が可能となり、AES側も投資回収の確実性を得ることができる。
Metaの2025年太陽光発電戦略
これはMetaが今年発表した4回目の太陽光発電契約である。全てがテキサス州でのプロジェクトで、1つは595メガワット、もう1つは505メガワット、そして最後の2つはそれぞれ200メガワットの規模となっている。この戦略的集中により、Meta は単一州での大規模再生可能エネルギー基盤を構築している。
テキサス州が太陽光発電開発の中心地に
テキサス州は最近太陽光発電開発の中心地となっており、太陽エネルギー産業協会によると、2023年と2024年の新規太陽光発電容量設置で全米をリードしている。同州は豊富な日照量、迅速な許可取得、高速なグリッド接続を誇る。
後者の2つは新しい太陽光発電容量を展開する際に特に有用である。許可取得とグリッド接続が整えば、太陽光発電所は数年ではなく数ヶ月で建設可能だ。新規太陽光発電が補助金を考慮する前でも最も安価な新規発電容量の形態の1つであることも有利に働いている。
段階的建設による迅速な電力供給開始
さらに、太陽光発電所は段階的に導入可能で、プロジェクト完了前に電力供給を開始できるため、データセンターは建設完了を待つ必要がない。実際、プレスリリースでAESのCEOであるAndrés Gluski(アンドレス・グルスキ)氏は、太陽光発電の「高速な電力供給開始と低コスト電力」をMeta のようなハイパースケーラーを惹きつける主要な特徴として挙げている。
引用元:TechCrunch
Meta adds another 650 MW of solar power to its AI push