GoogleがAI搭載Android XRグラス発表、Warby Parkerとの提携も明らかに

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  • GoogleがI/O 2025でAndroid XRベースのスマートグラスを披露、AIを核とした次世代ウェアラブル戦略を展開
  • Gentle MonsterとWarby Parkerとの新たな提携を発表し、MetaのRay-Banスマートグラスに対抗
  • Gemini AIを統合したコンセプトグラスは、通知表示用のオプションディスプレイを搭載

GoogleのAI搭載XRグラスがウェアラブル市場に新風

GoogleはGoogle I/O 2025において、Gentle MonsterおよびWarby Parkerとの新たな提携を発表し、Android XRベースのスマートグラスを開発すると明らかにした。この動きはMetaのRay-Ban Metaグラスに対抗するものだ。

Googleは昨年、QualcommとSamsungと共にAndroid XRプラットフォームを立ち上げた。当時は具体的なデバイスについては言及しなかったが、今回の発表により同社が複数のパートナーと共に多様なグラスやヘッドセットの開発を目指していることが示された。

GoogleとSamsungのXR協業拡大とAI統合

火曜日、同社はSamsungとのパートナーシップをXRグラスにまで拡大すると発表した。また、両社が開発者向けのソフトウェアとハードウェアのリファレンスプラットフォームを開発中であることも付け加えた。

Samsung、Qualcomm、Googleは2023年に複合現実プロジェクトを発表した。その後、Samsungは2024年後半に「Project Moohan」というヘッドセットを公開した。Googleによれば、これは今年後半にデビューする予定だ。

GeminiAI搭載Android XRコンセプトグラス

I/OにおいてGoogleは、同社のGemini AIによって強化されたAndroid XRプラットフォームベースのコンセプトグラスも披露した。このグラスには、Ray-Ban Metaグラスと同様にカメラ、マイク、スピーカーが搭載されている。しかし、通知を表示するためのオプションディスプレイもグラスのレンズに取り付けられているのが特徴だ。

Googleはメッセージング、ターンバイターン型ナビゲーション、予約のスケジューリング、リアルタイム言語翻訳、写真撮影など、様々なユースケースをデモンストレーションした。検索大手は、フィードバックを集めるために選定されたテスターにユニットを提供していると述べた。

GoogleのAIとXR融合がもたらす新たな可能性

今回のGoogleによるAI搭載Android XRグラスの発表は、同社がウェアラブルテクノロジーにおいてAIを中核に据えた戦略を進めていることを明確に示している。Gemini AIを統合することで、単なるスマートグラスから一歩進んだ、ユーザーの日常生活をより深くサポートする知的アシスタントとしての役割を目指しているのだ。

リアルタイム翻訳やAI支援ナビゲーションなどの機能は、AIとXR技術の融合がもたらす新たな可能性を示すものであり、GoogleがMetaと競争しながらも独自の方向性を模索していることがうかがえる。複数のパートナーとの提携は、様々なデザインや用途に対応したXRデバイスの展開を加速させ、AIを中心としたエコシステムの拡大につながるだろう。

引用元:TechCrunch
Google shows off Android XR-based glasses, announces Warby Parker team-up

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