- 株式会社NTTデータグループが、米OpenAIとのグローバル戦略的提携を開始したと発表した。
- この提携は、OpenAIの最先端AIモデルとNTTデータグループの顧客基盤やインテグレーション能力を組み合わせ、企業顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速することを目的としている。
- 両社はグローバル市場でのAIソリューション開発・提供、社員のAIスキル開発、研究開発などで協力する。
- NTTデータグループの社長とOpenAIのCOOが、提携による新たな価値創造への期待を表明している。
NTTデータグループとOpenAI、世界規模での提携へ
株式会社NTTデータグループは5月16日、人工知能(AI)分野をリードする米OpenAIと、グローバルでの戦略的提携を開始したと発表した。この提携は、AI技術の急速な進化に対応し、世界中の企業顧客におけるAI活用によるビジネス変革とデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させることを目指すものだ。
最先端AIとグローバルな強みを結合
今回の戦略的提携において、両社はそれぞれの強みを持ち寄る。OpenAIは、大規模言語モデルに代表される最先端のAIモデルおよび技術を提供する。一方、NTTデータグループは、多様な業界にわたるグローバルな顧客基盤、長年にわたり培ってきた業界に関する深い専門知識、そして高度なシステムインテグレーション能力を提供する。
両社はこれらの強みを組み合わせることで、企業顧客が直面する様々な課題に対し、AIを活用した新たなソリューションの開発と提供をグローバル市場で加速させていく計画である。特定の業界やビジネスプロセスに特化した共同ソリューションの開発も視野に入っている。
社員のスキル開発や研究協力も
提携の範囲は顧客向けソリューション提供に留まらない。NTTデータグループは、全社員のAIに関するスキル開発を強化するため、OpenAIと連携したトレーニングプログラムなどを実施する予定だ。また、AI分野のさらなる発展に向けた研究開発においても協力関係を構築し、将来的な技術革新を目指す。
今回の提携について、株式会社NTTデータグループの代表取締役社長である佐々木 裕氏は、「OpenAIが持つ世界最先端のAI技術の融合によって、お客さまのビジネス変革を一層加速させ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります」とコメントしている。OpenAI JapanのCOOである長﨑 忠雄氏も、「NTTデータグループによるChatGPT EnterpriseおよびOpenAI APIの導入は、国内外を見据えた大規模な業務変革の取り組みであり、当社としても深く共感しております。今回の導入を契機に、生成AIの活用がさらに広がり、業務の効率化や新たなイノベーションの創出につながるよう、今後も連携を一層深めながら、日本企業におけるAI活用の未来を共に切り拓いてまいります」と述べている。
NTTデータグループとOpenAIのグローバルな戦略的提携は、企業におけるAI活用の可能性を広げ、世界のデジタルトランスフォーメーションを推進する重要な一歩となるだろう。
引用元:NTTデータグループ
OpenAIとのグローバルでの戦略的提携を開始