AI開発 Windsurfが独自AIモデル「SWE-1」をリリース

Windsurf

  • コーディング支援AIツールを開発するWindsurfが初の独自AIモデル「SWE-1」ファミリーを発表
  • 新モデルはコーディングだけでなく「ソフトウェアエンジニアリングプロセス全体」に最適化
  • OpenAIによる30億ドル規模のWindsurf買収報道の中での独自モデル発表に業界注目

Windsurfが独自AIモデル「SWE-1」シリーズを発表

ソフトウェアエンジニア向けの人気AIツールを開発するスタートアップWindsurfが木曜日、初のAIソフトウェアエンジニアリングモデルファミリー「SWE-1」の立ち上げを発表した。同社によると、新たなAIモデルファミリー — SWE-1、SWE-1-lite、SWE-1-mini — はコーディングだけでなく「ソフトウェアエンジニアリングプロセス全体」に最適化されているという。

OpenAIによる30億ドル規模の買収報道の中での独自モデル発表

Windsurfの独自AIモデル発表は、OpenAIが同社を30億ドル(約450億円)で買収する契約を結んだという報道がある中での発表であり、多くの人々にとって驚きとなるかもしれない。しかし、今回のモデル発表は、Windsurfがアプリケーション開発だけでなく、それらを動かすモデル開発にも事業を拡大しようとしていることを示唆している。

Claude 3.5 SonnetやGPT-4.1と競合するパフォーマンス

Windsurfによると、同シリーズの中で最大かつ最も高性能なAIモデルであるSWE-1は、社内のプログラミングベンチマークにおいて、Claude 3.5 Sonnet、GPT-4.1、Gemini 2.5 Proと競争力のあるパフォーマンスを示すという。しかし、ソフトウェアエンジニアリングタスクにおいては、SWE-1はClaude 3.7 Sonnetなどの最先端AIモデルには及ばないようだ。

無料・有料ユーザー向けの提供方針

Windsurfは、SWE-1-liteとSWE-1-miniモデルをプラットフォーム上のすべてのユーザー(無料ユーザーも含む)に提供する一方、SWE-1は有料ユーザーのみが利用可能だとしている。同社はSWE-1モデルの価格を即座に発表しなかったが、Claude 3.5 Sonnetよりも安価に提供できると主張している。

「バイブコーディング」の先駆者としてのWindsurf

Windsurfは、ソフトウェアエンジニアがAIチャットボットとの会話を通じてコードを書いたり編集したりできるツールで知られており、この手法は「バイブコーディング」と呼ばれている。同分野の他の人気スタートアップには、最大手のCursorやLovableなどがある。Windsurfを含むこれらのスタートアップのほとんどは、従来OpenAI、Anthropic、GoogleなどのAIモデルを利用してアプリケーションを動かしてきた。

ソフトウェアエンジニアリング全体に焦点を当てたアプローチ

SWEモデルの発表ビデオでは、Windsurfの研究責任者であるNicholas Moy(ニコラス・モイ)氏のコメントが同社の新たな差別化戦略を強調している。「今日の最先端モデルはコーディングに最適化されており、この2年間で大きな進歩を遂げました」とMoy氏は語る。「しかし、それは私たちにとって十分ではありません…コーディングはソフトウェアエンジニアリングではないのです。」

Windsurfはブログ投稿で、他のモデルはコード作成に優れているものの、プログラマーがよく行うように、ターミナル、IDE、インターネットなど複数の環境間での作業に苦戦していると指摘している。同社によると、SWE-1は新しいデータモデルと「不完全な状態、長時間実行タスク、複数の環境を包含するトレーニングレシピ」を使用してトレーニングされたという。

同社はSWE-1を「初期の概念実証」と説明しており、将来的により多くのAIモデルをリリースする可能性を示唆している。

引用元:TechCrunch
Vibe-coding startup Windsurf launches in-house AI models

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