Google Gemini Advanced、GitHub連携を強化 コード分析・デバッグ支援へ

Google Gemini

  • GoogleのAIチャットボット「Gemini Advanced」が、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubとの連携機能を強化した。
  • 月額20ドルの有料プラン加入者は、GitHub上の公開・非公開コードベースをGeminiに直接取り込み、コードの生成、説明、デバッグなどの支援を受けることができる。
  • AIによるコード生成には依然として課題(セキュリティ脆弱性やエラーなど)が存在するため、利用には注意が必要である。
  • この機能強化は、AI開発競争が激化する中で、競合他社に差をつけるためのGoogleの取り組みの一環と見られる。

Google Gemini Advanced、GitHubコードベース分析に対応

Googleの人工知能(AI)チャットボット「Gemini」のうち、月額20ドルの有料プラン「Gemini Advanced」の加入者向けに、ソフトウェア開発プラットフォームであるGitHubとの連携機能が強化された。これにより、ユーザーはGitHub上のコードベースをより容易にGeminiに取り込み、様々な開発作業の支援を受けることが可能となった。

コードの生成からデバッグまでAIがサポート

5月15日時点で、Gemini Advancedのユーザーは、GitHubにある公開または非公開のリポジトリをGeminiに直接追加できるようになった。これを行うには、プロンプトバーの「+」ボタンをクリックし、「import code」を選択してGitHubのURLを貼り付ける。連携後、Geminiはコードベースを分析し、コードの生成や説明、既存コードのデバッグといった作業を支援することができるようになる。

AIによるコード生成の限界と競争環境

ただし、AIモデルによるコード生成には、Googleのモデルを含め、依然として課題が存在することに注意が必要である。プログラミングロジックの理解など、特定の分野での弱さから、生成されたコードにセキュリティ脆弱性やエラーが含まれる傾向がある。最近のある評価では、人気のAIコーディングツール「Devin」が20個のプログラミングテストのうち3つしか完了できなかったという事例も報告されている。

今回のGitHub連携機能の追加は、OpenAIがChatGPT向けにGitHubコネクターをローンチしたわずか数日後のことである。AI開発競争が激化する中、GoogleやOpenAIを含む各社は、製品の差別化を図るために新機能の迅速な投入を進めている。OpenAIも、GitHubの他にもSharePointやMicrosoft OneDriveとの連携機能をChatGPTに追加するなど、活発な動きを見せている。

引用元:TechCrunch
Google’s Gemini chatbot can now more easily analyze GitHub projects | TechCrunch

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