- GoogleのAIチャットボット「Gemini Advanced」が、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubとの連携機能を強化した。
- 月額20ドルの有料プラン加入者は、GitHub上の公開・非公開コードベースをGeminiに直接取り込み、コードの生成、説明、デバッグなどの支援を受けることができる。
- AIによるコード生成には依然として課題(セキュリティ脆弱性やエラーなど)が存在するため、利用には注意が必要である。
- この機能強化は、AI開発競争が激化する中で、競合他社に差をつけるためのGoogleの取り組みの一環と見られる。
Google Gemini Advanced、GitHubコードベース分析に対応
Googleの人工知能(AI)チャットボット「Gemini」のうち、月額20ドルの有料プラン「Gemini Advanced」の加入者向けに、ソフトウェア開発プラットフォームであるGitHubとの連携機能が強化された。これにより、ユーザーはGitHub上のコードベースをより容易にGeminiに取り込み、様々な開発作業の支援を受けることが可能となった。
Gemini Advanced now connects with @github, making it a more powerful coding assistant.
Directly connect to public or private GitHub repos to generate/modify functions, explain complex code, ask questions about your codebase, debug and more.
Click the + button in the prompt bar,… pic.twitter.com/EgItxk6hd7
— Google Gemini App (@GeminiApp) May 14, 2025
コードの生成からデバッグまでAIがサポート
5月15日時点で、Gemini Advancedのユーザーは、GitHubにある公開または非公開のリポジトリをGeminiに直接追加できるようになった。これを行うには、プロンプトバーの「+」ボタンをクリックし、「import code」を選択してGitHubのURLを貼り付ける。連携後、Geminiはコードベースを分析し、コードの生成や説明、既存コードのデバッグといった作業を支援することができるようになる。
AIによるコード生成の限界と競争環境
ただし、AIモデルによるコード生成には、Googleのモデルを含め、依然として課題が存在することに注意が必要である。プログラミングロジックの理解など、特定の分野での弱さから、生成されたコードにセキュリティ脆弱性やエラーが含まれる傾向がある。最近のある評価では、人気のAIコーディングツール「Devin」が20個のプログラミングテストのうち3つしか完了できなかったという事例も報告されている。
今回のGitHub連携機能の追加は、OpenAIがChatGPT向けにGitHubコネクターをローンチしたわずか数日後のことである。AI開発競争が激化する中、GoogleやOpenAIを含む各社は、製品の差別化を図るために新機能の迅速な投入を進めている。OpenAIも、GitHubの他にもSharePointやMicrosoft OneDriveとの連携機能をChatGPTに追加するなど、活発な動きを見せている。
引用元:TechCrunch
Google’s Gemini chatbot can now more easily analyze GitHub projects | TechCrunch