経産省、生成AI開発に総額約8億円の懸賞金 「GENIAC-PRIZE」で社会実装を促進

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  • 経済産業省およびNEDOは、生成人工知能(AI)の開発と社会実装を加速するため、総額約8億円の懸賞金を用意したプロジェクト「GENIAC-PRIZE」を開始した。
  • 本プロジェクトは、業務効率化や社会課題解決に資するAIエージェントなどの開発事例を募集するものである。
  • 最大で1億円の懸賞金が授与されるテーマも設けられており、AI開発者や企業の参加を促す。
  • 世界との競争で出遅れが指摘される中、国産AI技術の発展と幅広い分野での利活用を目指す。

生成AIの社会実装へ向けた経産省の新たな取り組み

経済産業省(METI)および国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、生成人工知能(AI)の開発を促進し、その社会実装を加速させるための新たなプロジェクト「GENIAC-PRIZE(ジェニアック・プライズ)」を開始した。このプロジェクトでは、業務効率化や様々な社会課題の解決に資する生成AIの開発事例などを広く募集し、優れた提案に対して総額約8億円の懸賞金を授与する。

最大1億円の懸賞金、開発を後押し

「GENIAC-PRIZE」の懸賞金総額は約8億円で、特に優れた成果を上げた開発には最大で1億円が授与されるテーマも設けられている。これは、国内における生成AIの開発者や企業、研究機関などの意欲的な取り組みを経済的に支援し、技術革新を加速させることを狙いとしている。募集されるテーマは複数あり、製造業における技術伝承(暗黙知の形式知化)やカスタマーサポートの生産性向上、官公庁における業務効率化(特許審査業務など)、そしてAI自体の安全性向上に資する技術開発などが含まれている。

世界競争での遅れを挽回、国産AIの育成も視野に

経済産業省は、生成AI分野における国際的な競争が激化する中で、日本が世界に比べて開発や実用化で出遅れている現状を認識している。今回の「GENIAC-PRIZE」は、このような状況を挽回し、国産の優れた生成AI技術を育成・促進するための一環として位置づけられている。国内で開発された基盤モデルの活用も視野に入れつつ、幅広い分野でのAIサービスの開発と実導入を後押しすることで、日本経済全体のデジタル競争力強化を目指す方針である。

「GENIAC」プロジェクトとの連携

「GENIAC-PRIZE」は、経済産業省が2024年2月に立ち上げた生成AI開発力強化プロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の一環として実施される。「GENIAC」プロジェクトでは、これまでAI開発者への計算資源提供やコミュニティ運営などを行ってきた。今回の「GENIAC-PRIZE」は、そこで培われた成果やネットワークを活用し、開発段階からさらに一歩進んで、生成AIの具体的な社会実装を推進する役割を担う。

応募受付はすでに開始されており、関係者は経済産業省やNEDOのウェブサイトで詳細を確認できる。2026年3月には成果発表会と表彰式が予定されており、どのような革新的なAI技術やサービスが登場するのか注目が集まっている。

引用元:毎日新聞
生成AIの開発・促進に懸賞金 総額約8億円 経産省などが募集(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

引用元:産経ニュース
AI開発コンテスト、賞金総額8億円 経産省が応募受付開始 世界との競争出遅れ挽回へ – 産経ニュース

引用元:日本経済新聞
最大1億円の懸賞金、業務効率化のAI開発に 経産省 – 日本経済新聞

引用元:日経クロステック(xTECH)
経産省「GENIAC」が総額約8億円の懸賞金、AIエージェントの開発事例などを募集 | 日経クロステック(xTECH)

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