- OpenAIが人工知能コーディング支援ツールのWindsurfを約30億ドル(約4300億円)で買収合意
- 同買収はOpenAIにとって過去最大規模となり、ChatGPTのコーディング機能を強化へ
- Windsurfは以前Codeiumとして知られ、昨年8月の資金調達で12.5億ドルの評価を受けていた
- OpenAIは企業向け製品強化のため近年複数の買収を実施、週間アクティブユーザーは2月に4億人を突破
OpenAIによるWindsurf買収の詳細
人工知能(AI)開発企業のOpenAIは、AIを活用したコーディング支援ツールを手掛けるWindsurfを約30億ドル(約4300億円)で買収することで合意した。事情に詳しい複数の関係者の情報によるものである。この取引は未だ完了していないという。
この件についてOpenAIはコメントを控え、WindsurfもBloombergやReuters(ロイター)の取材に即座に応じなかった。
Windsurfの企業評価と投資家
以前Codeiumとして知られていたWindsurfは、最近General Catalyst(ジェネラル・カタリスト)氏やKleiner Perkins(クライナー・パーキンス)氏を含む投資家と、企業評価額30億ドルでの資金調達について協議していたとBloomberg News(ブルームバーグ・ニュース)は報じている。同社は昨年8月、ベンチャーキャピタルファームのGeneral Catalyst(ジェネラル・カタリスト)氏が主導した1億5000万ドル(約215億円)の資金調達ラウンドの後、12.5億ドル(約1790億円)と評価されていた。その他の投資家としてはKleiner Perkins(クライナー・パーキンス)氏やGreenoaks(グリーンオークス)氏が含まれる。
OpenAIのAIコーディング市場戦略強化
今回の買収はOpenAIにとって過去最大規模となり、ChatGPTのコーディング機能を補完することになる。同社は新しいモデルのリリースごとにコーディング機能の改善を進めてきたが、市場競争は激化している。この買収により、OpenAIは自然言語によるプロンプトからコードを作成するなどのタスクを実行できるAIコーディングアシスタント市場での競争力を強化できる見込みだ。
OpenAIの買収戦略と成長
OpenAIはAI製品の様々なセグメントを強化するため、近年複数の買収を行っている。昨年は検索およびデータベース分析スタートアップのRockset(ロックセット)を9桁の株式取引で買収し、企業向け製品のインフラ向上を図っている。
OpenAIの週間アクティブユーザー数は2月に4億人を超え、12月の3億人から急増した。同社はまた、ソフトバンクグループが主導する新たな資金調達ラウンドで、企業評価額3000億ドル(約43兆円)での最大400億ドル(約5.7兆円)の調達を計画している。
AIコーディングツール「Windsurf」とは?
Windsurfは、Codeiumが作ったAIを活用したプログラミングツールで、Visual Studio Codeをもとに作られている。プロジェクト全体を見て、どんなコードが必要か賢く提案し、関数や説明文を自動で作ったり、対話しながらコードを書いたり修正を行うことが可能だ。データはしっかり守られ、AI学習に使われない点もポイントだ。無料プランでも高機能が使え、有料プランではさらに賢いAIを利用可能。企業向けに安全性や拡張性も備えている。プログラミング初心者からプロまで、簡単に効率よくコードを書けるようにサポートする、次世代のツール。
引用元:MSN
OpenAI agrees to buy Windsurf for about $3 billion, Bloomberg News reports
引用元:Bloomberg
オープンAIがウインドサーフ買収合意、約4300億円で-関係者