- MetaがAIメガネ「Ray-Ban Meta」のプライバシーポリシーを更新、AIモデル訓練用データの保存・使用権限を拡大
- AI機能がデフォルトで有効化され、音声録音は最大1年間保存される方針に
- ユーザーの音声データ収集はAmazonのEchoなど他社も実施、AIトレーニングのための業界動向が鮮明に
MetaがRay-Ban Metaのプライバシーポリシーを強化
MetaがAIメガネ「Ray-Ban Meta Smart Glasses」のプライバシーポリシーを更新し、同社がデータを保存してAIモデルのトレーニングに使用できる権限を拡大した。
AIがデフォルトで有効化され音声データ保存にオプトアウト不可
The Vergeによると、Metaは火曜日にRay-Ban Metaの所有者にメールを送信し、AIの機能がデフォルトでメガネに有効化されるという通知を行った。これにより、特定のAI機能がオンになっている間、MetaのAIがメガネで撮影した写真や動画を分析することになる。またMetaは製品改善のため、オプトアウトする選択肢なしに顧客の音声録音を保存することになる。
Ray-Ban Metaは常時録画・保存はしない仕組み
明確にしておくと、Ray-Ban Metaメガネは着用者の周囲のすべてを常に録画・保存しているわけではない。このデバイスは「Hey Meta」というウェイクワードの後にユーザーが発話した音声のみを保存する。
音声データ削除は手動で個別対応が必要
ウェアラブル向けの音声サービスに関するMetaのプライバシー通知によると、音声の文字起こしと録音は「Metaの製品改善を支援するために最大1年間」保存される可能性がある。顧客が自分の声でMetaのAIをトレーニングされたくない場合は、Ray-Ban Metaのコンパニオンアプリから各録音を手動で削除する必要がある。
AmazonのEchoユーザーにも影響する業界動向
この利用規約の変更は、Echoユーザーに影響するAmazonの最近のポリシー変更と同様の方向性を示している。先月以降、AmazonはすべてのEchoコマンドをクラウド経由で実行し、よりプライバシーに配慮した音声データのローカル処理オプションを削除した。
AIトレーニングのためのデータ収集がプライバシーと相反
MetaやAmazonなどの企業は、生成AI製品のトレーニングデータとして有用であるため、これらの大量の音声録音を蓄積することに熱心だ。より幅広い音声録音により、MetaのAIはさまざまなアクセント、方言、発話パターンの処理をより適切に行える可能性がある。
しかしAIの改善はユーザーのプライバシーを犠牲にしている。例えば、ユーザーが箱から出したままのRay-Ban Metaメガネを使って愛する人を撮影すると、その人の顔がMetaのトレーニングデータに取り込まれる可能性があることを理解していないかもしれない。これらの製品の背後にあるAIモデルは膨大な量のコンテンツを必要とし、ユーザーがすでに生成しているデータでAIをトレーニングすることは企業にとって有益である。
MetaのユーザーデータホーディングはLlamaモデルにも適用
Metaによるユーザーデータの蓄積は新しいことではない。すでにMetaは、米国ユーザーがFacebookやInstagramで共有する公開投稿でLlama AIモデルをトレーニングしている。
引用元:TechCrunch
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再試行Claudeは現在、生成したコードを実行する機能を持っていません。Claudeは間違えることがあります。回答内容を必ずご確認ください。