- AmazonのAI動画モデル「Nova Reel」が最長2分間の動画生成に対応
- 新モデル「Nova Reel 1.1」では一貫したスタイルのマルチショット動画が可能に
- 「Multishot Manual」モードでは画像を参照した動画生成も実現
AmazonがNova Reelの大幅アップグレードを発表
AmazonはAI動画生成モデル「Nova Reel」をアップグレードし、最長2分間の動画生成が可能になったと発表した。2024年12月に発表されたNova Reelは、Amazonが生成系動画分野に初めて参入したモデルだ。急速に競争が激化する市場で、OpenAI、Google、その他企業のモデルと競合している。
Nova Reel 1.1の新機能
最新版のNova Reel 1.1は、ショット間で「一貫したスタイル」の「マルチショット」動画を生成できるとAWSデベロッパーアドボケートのElizabeth Fuentes(エリザベス・フエンテス)氏がブログ投稿で説明した。ユーザーは最大4,000文字のプロンプトを入力し、6秒のショットで構成される最長2分間の動画を生成することが可能だ。
新モード「Multishot Manual」が登場
Nova Reel 1.1はまた、「Multishot Manual」と呼ばれる新モードを導入した。このモードでは、プロンプトと共に画像を参照し、動画ショットの構成をより詳細にコントロールできる。Fuentes氏によると、1280 x 720解像度の画像と最大512文字のプロンプトを与えることで、Multishot Manualは最大20ショットを含む動画を生成できるという。
利用条件と倫理的懸念
Nova ReelはAWSのプラットフォームとサービス(Amazonの開発スイートである「Bedrock」を含む)を通じてのみ利用可能で、顧客はアクセス権をリクエストする必要がある。他の多くの生成系AIシステムと同様に、Reelが倫理的に健全な方法で開発されたかどうかについては疑問が残る。
動画生成モデルは、新しいクリップを生成するためにパターンを「学習」するため、膨大な量の動画サンプルで訓練される。一部の企業は所有者や制作者の許可を得ずに著作権のある動画でモデルを訓練しており、これらのモデルが著作権で保護された静止画を「再生成」すると、モデルのユーザーは知的財産権侵害訴訟にさらされる可能性がある。
Amazonはまだ、Reelのトレーニングデータの出所を明らかにしておらず、モデルのデータセットに動画を提供している可能性のあるクリエイターがオプトアウトする明示的な方法も提供していない。しかし同社は、保証ポリシーに従い、そのモデルによって生成されたメディアで著作権侵害を告発されたAWS顧客を保護すると述べている。
引用元:TechCrunch
Amazon says its AI video model can now generate minutes-long clips