- GoogleがGemini 2.5 ProのAPI価格を発表、同社のAIモデルの中で最も高価な料金設定
- 20万トークンまでの入力は100万トークンあたり1.25ドル(約188円)、出力は100万トークンあたり10ドル(約1,500円)
- 業界トップクラスのモデルと比較しても高価格帯に位置づけられる一方、開発者からは肯定的な反応も
Gemini 2.5 ProのAPI価格設定
金曜日、GoogleはAI推論モデルであるGemini 2.5 ProのAPI価格を発表した。このモデルはコーディング、推論、数学を測定するいくつかのベンチマークで業界をリードするパフォーマンスを示している。
最大20万トークンまでのプロンプトに対して、Gemini 2.5 Proは100万入力トークンあたり1.25ドル(約188円)(およそ75万語、「指輪物語」シリーズ全体より長い)と、100万出力トークンあたり10ドル(約1,500円)の価格が設定された。20万トークンを超えるプロンプト(Googleの競合他社の多くはサポートしていない)については、Gemini 2.5 Proは100万入力トークンあたり2.50ドル(約375円)、100万出力トークンあたり15ドル(約2,250円)となる。
他のAIモデルとの価格比較
この価格設定により、Gemini 2.5 ProはGemini 2.0 Flash(100万入力トークンあたり0.10ドル、100万出力トークンあたり0.40ドル)を含め、現在Googleが提供する他のどのAIモデルよりも開発者にとって高価なものとなる。また、OpenAIのo3-mini(100万入力トークンあたり1.10ドル、100万出力トークンあたり4.40ドル)やDeepSeekのR1(100万入力トークンあたり0.55ドル、100万出力トークンあたり2.19ドル)など、他のフロンティアAIモデルよりも高価になる。
公平に言えば、厳しいレート制限付きで無料で利用できるGemini 2.5 Proは、AnthropicのClaude 3.7 Sonnet(100万入力トークンあたり3ドル、100万出力トークンあたり15ドル)やOpenAIのGPT-4.5(100万入力トークンあたり75ドル、100万出力トークンあたり150ドル)などの他の非常に競争力のあるモデルよりも安価だ。テック業界の初期の反応は概ね肯定的で、開発者たちは妥当なレートだと評価している。
フラッグシップモデルの価格上昇傾向
しかし広く見ると、フラッグシップモデルの価格に上向きの圧力がかかっているようだ。Google、OpenAI、Anthropicなどの研究所から最近発表されたトップクラスモデルのコストは下がるどころか上がっている。例えば、OpenAIが最近発表したo1-proは、100万入力トークンあたり150ドル、100万出力トークンあたり600ドルで、同社のAPI提供の中で最も高価なものとなっている。
この傾向を推し進めているのは、高い需要とコンピューティングコストかもしれない。GoogleのCEO Sundar Pichai(スンダー・ピチャイ)氏によると、Gemini 2.5 Proは開発者の間で同社で最も需要の高いAIモデルであり、今月だけでGoogleのAI StudioプラットフォームとGemini APIの使用量が80%増加しているという。
Gemini 2.5 is our most intelligent model + now our most in demand (we’ve seen an 80%+ increase in active users in AI Studio + Gemini API this month).
So today we’re moving Gemini 2.5 Pro into public preview in AI Studio with higher rate limits (free tier is still available!).…
— Sundar Pichai (@sundarpichai) April 4, 2025
引用元:TechCrunch
Gemini 2.5 Pro is Google’s most expensive AI model yet